沖縄の方言ことわざは面白い!「昔言葉」は「黄金言葉」

人間関係にまつわる昔言葉

次に紹介する昔言葉は、人間関係にまつわることわざです。

どの昔言葉もとてもためになるので、ぜひ座右の銘の一つに取り入れてみてください!

わたし的には一番最後に紹介する昔言葉がオススメですよ〜。

『うまや ぬてぃしり ちゅや ふぃらてぃしり』(馬や乘てぃ知り 人や交際てぃ知り)

日本のことわざで類語は「馬は乗ってみよ 人はつき合ってみよ

【意味】

良い馬なのか、そうでないのかは、体型だけでは見分けがつかないが、背にのってみれば一目瞭然である。

同じく人間も、見た目だけではその人の性格はわからない。交友を持ち、言葉を交わしてこそどうゆう人間なのか、という判断がつく。

【解釈】

本当にその通りで、ぱっと見の第一印象で「あーこの人怖そうだな」って身構えて、いざ言葉を交わしてみると、とても物腰柔らかくて優しい人だったりする場合って結構ありますよね。

わたしは第一印象と違う、ということで若い頃に何回も痛い目にあっています。

どういうことかと言うと、わたしが「可愛いくていーなー」と思った女性は、その外見と全く違った性格をした、いわば変わった人ばかりでした。

例えば、一緒に歩いていると、いきなり猫に石を投げる人だったり(コントロール抜群で100%当たる)、

タバコを一日に30本吸わないと気がすまなくて笑うと前歯の差し歯が落る人だったり、

大人しいと思いきや明石家さんま並みにおしゃべりで寝かしてくれない人だったり、

カラオケ行ったら終始歌声じゃなくて叫び声だったり(お酒が入ってない状態で)と、

本当に自分は女性の選択権を放棄した方がいいのではないか・・・と悩んだ時期もありました。

ちなみにわたしは派手な人が苦手だったので、上記の方々は皆、清楚系の外見をしていました。

大人しそうで優しい笑みを浮かべた清楚で綺麗な子が、いきなり猫に石を投げるさまはマジで人生観変わりますよ・・・。

下手をすると、ジェームス・スキナーの成功の9ステップセミナーよりも人生観が変わるかもしれません。

本当に人を外見で決めつけると痛い目に合うな・・・としみじみ思いました。

『とぅーさる うぇーかやか ちかさる とぅない』(遠さる親戚やか 近さる隣)

日本のことわざで類語は「遠くの親戚より  近くの他人

【意味】

急な事故が起こった時、遠くに住んでいる親戚よりも、隣近所に住んでいる人の方が、よっぽど頼りになる。

近所づきあいはとても大切である。

【解釈】

このことわざは、東京に上京してきて周りに親戚がいない人たちにとっては、とても身にしみる昔言葉ではないでしょうか。

ただ、隣近所の方が変わっていて、あまり関わりたくないと言う場合もあるので注意が必要です。

わたしは一時期、埼玉の川口市というところに住んでいたことがあって、この地域は中国人や韓国人が多く住む、いわゆる多国籍地域と呼ばれている所です。

わたしが住んでいたマンションも、かなりの外国人が住んでいて、隣の部屋に若い中国の方が3人で暮らしていました。

女性2人の男性1人という構成で、

女性2人の方とは話はしないにせよ、顔を合わせたら笑顔で「こんにちは」と言いあえる仲ではあったので、けして悪くない関係だったと思います。

ですが残りの男性1人が不思議な人で、目が合うと今にも殴りかかりそうな程の怖い剣幕で近づいてくるのです。

怖くて目を反らすと、止まって何事もなかったかのように振る舞います。

それが目が合うたび毎回繰り広げられ・・・

ダルマさんが転んだのシリアスバージョンだと考えてもらえると、話が早いかもしれません。

例えば3人でいた時に鉢合わせしたとしたら、女性二人は笑顔で挨拶してくれるのに、男性は睨みつけながらズンズンと歩いてきます。

最初は文化の違いかな?と思っていましたが、

ネットで調べても、中国人の男性は隣の住人と目が合うたびに殴りかかるという習慣はなさそうだったので、彼だけが変わっているのではないか?と思い始めました。

ただここで困ったことに、わたしの中の好奇心が発動して、「もし目を逸らさずにいたら最後どうなるんだろう?」と、してはいけない考えをするようになりました。

ある日、意を決して、彼と目が合っても絶対に逸らさないと覚悟を決めて、部屋を出ました。

すると、エレベーターを降りてすぐに彼と鉢合わせをしてしまい、わたしは固い決意が宿った目で、彼の目を見つめました。

彼は案の定ズンズンと歩いてきました。

毎度こんなにも睨みつけてきて逆に敬意を表したいと思えるほどの出で立ちです。

彼はズンズンと近づくことをやめずに、ついにはわたしの顔のすぐそこに、怒りに満ちた顔を差し出しました。

どれくらい近かったのかというと、キスできるくらいの近さです。

彼の呼吸が肌で感じられて、ガムを噛んでいたのかその匂いがしました。

ブドウでした。

周りからすれば、男2人がエレベーターの前で見つめ合っていたので、本当にキスでも始まるのかと勘違いされてもおかしくありません。

見つめあった時間は5秒ほどだったと思いますが、かなり長い時間こうしているような錯覚に襲われました。

そして彼はとてもゆっくりと、それでいてとても優しく「ニーハオ」と囁きました。

わたしは口を動かすとキスしそうだったので、唇が当たらないように頭を引きながら頷くと、彼は満面の笑顔になってエレベーターに乗り込み姿を消しました。

結局彼が何をしたかったのか、今でも謎のままです。

その後わたしは彼とキスしたくなかったので、二度と目を合わすことはしませんでした。

『とぅーぬ いーびや いぬたきや ねーらん』(十ぬ 指や 同丈や ねーらん)

日本のことわざで類語は「十人十色

【意味】

わたしたちの指の長さが全て同じでないように、人間もそれぞれ違っている。

姿形や性格、価値観など全てにおいて同じではなく、それは当たり前のことである。

なので、自分の考えが正しいなどと、他人に無理やり押しつけてはいけない。

人の意見に聞く耳を持ち、尊重するべきである。

【解釈】

このことわざは、世の中全ての人に知ってもらいたいと思えるほど、とても素晴らしい昔言葉だと思います。

自分の考えが絶対正しいと思い込むと、自分自身も周りも不幸になります。

仮に考え自体が正しかったとしても、無理矢理に押し付けるというのは、人に対しての敬意がない行為になってしまいます。

わたしが高校生の頃の話なんですが、

当時中学生だった妹は少女漫画にはまっていて、その面白さを自分以外と共有したかったのか、わたしと会うたびに少女漫画を広げて、一ページずつ読み合わせをしながら解説するという、人の都合を全く無視したタチの悪いことをしていました。

ある日わたしは我慢できなくなって、「確かに漫画は面白いかもしれないけど、そうやって人の都合を無視して押し付けるのはよくないよ。時間がある時に読むから、自分のペースで読ませてもらえない?」と言って、『十ぬ指や同丈やねーらん』の話をしました。

すると妹は、

「あっ、それ女には通用しないからやめといたほうがいいよ。十ぬ指や同丈やねーらんを同丈にできる男じゃないとモテないから。」

と言いました。

つ、つまり・・・人それぞれ違うのは当たり前だけど、そこをあえて合わせてあげられる男はモテると言うことか。

なんと言うか正論だったので、わたしは何も反論することができずに、何事もなかったかのように妹の読み合わせに付き合いました。

『十ぬ指や同丈やねーらん』ただし、あえて同丈に合わせられる男はモテる。

その時、新たなことわざが生まれました。

「子供に伝えたい昔言葉」へと続きます→

 

2件のコメント

masaさま
はじめまして。
沖縄在住の安富祖と申します。 
沖縄の言葉を方言で知ることができて、うれしいです!住んでいると当たり前になって
改めて知ろうとする事も少ないですが…という私は埼玉で生まれ育ち、両親はウチナンチューですが、微妙なアイデンティティを持って育ちました。埼玉では、沖縄人みたいに言われ、こちらに来たら、ナイチャー的な感じに言われましたが、今はどっちでもOKになりましたが笑
そんな経緯があって、俯瞰してどちらも見る事ができるのは、良かったと感じます。

時間がある今、沖縄の名言みたいのを調べていて、この記事を拝見しました。

特に、意地ぬんじらー、てぃーふいき
のもとになったお話は、興味深く、なるほどーと思いました。
言葉というのは、時代を超えて今に生きてるものなんだなーと改めて感じました。

ありがとうございました!!

安富祖さん、コメントいただきありがとうございます。
純粋なウチナンチュでありながら、埼玉で生まれ育ったという事で、きっと色々と大変な思いもされた事だと思います。
わたしも東京と埼玉に長くいたので、沖縄に戻ってきた頃は「ないちゃー」みたいな感じでしたよ:笑
なので、内側と外側、両方の観点を持つ立場から、もっと沖縄の言葉や歴史を知りたいと思うようになり、図書館に駆け込んでいろいろと調べるようになりました。
その中で、自分が良いと思った言葉を他の方にもぜひ知ってもらいたい!と思うようになり、この記事を書くに到りました。
わたしも、意地ぬんじらー、てぃーふいきは 今でも教訓の1つにしているくらい大切な言葉なので、共感してもらえてとても嬉しいです。
この記事を書いて良かったなと励みになりました。ありがとうございます(^^)

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