沖縄人が怒っている時に使う方言を知りたい方へ。
沖縄人が怒った時に使う言葉に興味がある。もしくは、沖縄人が怒った時に使う方言を知る事で、前もって危険を回避したいと考えていませんか?
本記事ではそんな疑問にお答えします。
この記事を書いているmasaは、沖縄の中でも治安の悪い場所で生まれて、小さい頃から血の気の多い人たちの方言を聞いて育ちました。
例えば、わたしの父親は厳しくて、怒りの方言を使いまくてっていたし、通っていた学校は不良の巣窟のような所だったので、皆が怖い方言を使いまくっていました。
挙げ句の果てには先生でさえも不良に対抗するために、怒りの方言を使いまくっていたし・・・とにかく例を挙げればキリがありません。
そんな怒りの方言をぶつけられてきたわたしが、この方言が出たらヤバイ!という言葉を、レベル1~5に分けて解説していきます。
レベル5の方言が出たらいよいよヤバイので、すぐに逃げましょう!
沖縄人が怒っている時に使う方言ベスト15【レベル別に解説】
レベル1から順番に説明していきます。
【怒りの方言】危険度★
軽い文句だったり、冗談を言う時に使います。怒る一歩手前の言葉といったところでしょうか。
フラー
この言葉は若者から年寄りまで幅広く使います。
危険度はあまり高くなく、「アホ」に近い意味を持っていますが、本気で怒っている時にも使われるので注意が必要です。
使い方としては、例えば、寝坊してしまい寝巻きのまま会社に行ってしまったとします。
そこで、みんなから「まじでフラー」と言われてしまい、自分でも「オレただのフラーやっし」と責めたりします。
年配の人ほど反射的に出る事が多く、なまりがヒドイわたし父は会話をしている時に、「えっ!?何?」と聞き返すだけで、「フラー」と怒ったりします。
ただこれはまだマシな方で、道を歩いているだけで「フラー!」と怒鳴ってくるおじさんも過去にいました。
このおじさんは「フラーおじさん」と呼ばれ、「100円くれ!」とせびってくる「100円おばさん」と並んで恐れられていました。
ポッテカスー
この言葉も年配の人がよく使う方言で、「頭が空っぽ」や「頭が悪い」という意味です。
例えば家で子供の勉強を教えていて、なかなか理解してくれない時にイライラして「ポッテカスー」と怒られたりします。
わたしはまだ要領が良かったので「ポッテカスー」を頻繁に使われていた訳ではなかったですが、1番下の妹がとにかく要領が悪くて、親から最低1日に5回は「ポッテカスー」と怒られていました。
そんなある日、その妹は親から「ポッテカスー」をわずか15分足らずの間に10回浴びせられてしまい、新記録を達成しました。
みかねたわたしが理由を聞くと、勉強を教えているが全く理解してくれなくて、「ポッテカスー」しか言う事がなくなったとのこと・・・
この言葉は言われるとかなりショックを受けるので、わたしはなるべく使わないようにしています。
言われた痛みを知るわたしが「自分が教えるからとりあえず落ち着きな」と親をなだめて、妹に勉強を教えることに。
結果・・・わずか10分で記録をさらに更新してしまいました。
まるでのれんに教えているかのような手応えのなさです。
のれんに腕押しとはまさにこの事。
その後、長女が勉強を教えましたが、これまた記録を大幅に更新してしまいました。
きっとマザーテレサでも「ポッテカスー」と言ったでしょう。
イーテル
この言葉は「頭がいっちゃってる」という意味があり、お酒で酔っ払って意味不明なことを言う人に対しても「イーテル」と使ったりします。
例えば、友達同士の飲み会でヘベレケになっている友達に対して、「あにひゃーイーテルな(あいつ酔っ払ってるな)」というように使います。
前の職場でいきなり脈絡のないことを話すおじさんがいましたが、女性従業員から「◯◯さんイーテルの?」と何度も言われてショックを受けていました。
わたしはお酒がゲキ弱ですぐに記憶を失くすので、ずっとこの言葉を言われて続けています。
ヒングー
この方言は汚いという意味を持っています。
例えば、面倒くさがりで2~3日お風呂に入っていない友達がいたとします。
その友達が「そう言えば2~3日お風呂に入っていないやっさー」と告白したら、「は?まじで?ヒングーだな」と返したりします。
道端に落ちているウンコなど、汚いものに対しても使いますが、基本的に清潔感のない人のことを指す事がほとんどです。
個人的に言われたくない方言の上位に入ります。
【怒りの方言】危険度★★
ここからは怒りの感情が結構入ってきます。
フリムン
この言葉はフラーの上位互換といったところでしょうか。
日本語にすると「キチ◯イ」に一番近いです。
フラーなら言われても許せるけど、フリムンはあまり言われたくないなという差が存在します。
年配の人が酔っ払って話をしていると、最初フラーと言っていたのがヒートアップしてくると、いつの間にかフリムンに変わるといった感じです。
わたし的にフリムンという言葉が出ると、喧嘩にならないかハラハラしだします。
ユクサー
ユクサーは嘘つきという意味です。
また、ユクシは嘘という意味で、ユクシばかりいう人のことをユクサーという、ということになります。
沖縄は横の繋がりが強くて、お互いの信用を大事に付き合っているので、嘘つきはかなり嫌われます。
なので一度「ユクサー」と呼ばれだすと、なかなか信用は戻りません。
有名なユクサーはどの年代にも1~2人は必ずいるので、もし出会ってしまったら距離をとったほうが賢明でしょう。
ヤナ
ヤナは嫌なとかダメといった意味があり、言葉の頭につけることでダメな〇〇という表現をします。
例えば「ヤナカーギ」で綺麗じゃない人、「ヤナワラバー」でダメな子供、「ヤナカジャー」で嫌な匂いというように表現します。
皆でいる時に誰かがオナラをして臭い匂いが漂ってきたら、「ヤナカジャーするけど、誰かオナラしたね?」という使い方をします。
また、ヤナーと語尾を伸ばすことで「だめな物」という意味にもなります。
例えば、新しくスマホを買ったけどすぐに壊れてしまったら、「これヤナーだな」と怒ったりするでしょう。
ハゴー
ハゴーは汚いという意味です。
ヒングーは汚いという事だけに対して意味を持ちますが、ハゴーは人の行為に対しても使えます。
例えばゲームをしていてイカサマをして勝った友達に対して、「まじでハゴーだな。そうまでして勝ちたいばー?」という風に使います。
あとは、言葉遣いが汚い人に対して「やーの言葉ハゴーさよ(お前の言葉は汚い)」と言ったりします。
【怒りの方言】危険度★★★
ここからは危険度は増して、喧嘩の一歩手前ぐらいで使われる方言です。
アビランケー
アビランケーは、わめくな・黙れといった意味です。
冗談ぽく言う場合もありますが、大体は雰囲気が悪い時に発せられます。
相手が文句を言ってきたり、嫌なことを言い続けてきて我慢ができなくなったら「アビランケー」と返します。
アビランケーが出てしまうと、喧嘩になる可能性が高まるので注意が必要です。
チブルヤミー
チブルヤミーは頭が病んでいるだったり、頭がおかしいという意味があります。
かなり皮肉たっぷりなのでこれを言われると結構カチンときます。
例えば話し合いをしていて、全然話が通じないので思わず「チブルヤミーか!?」と言ってしまったら、「はー!?誰がチブルヤミーよ?」となり、喧嘩に発展してしまう可能性が高いでしょう。
わたしはなるべくこの言葉は使わないようにしています。
【怒りの方言】危険度★★★★
ここからは危険度4という事で、喧嘩の始まりで使う方言を紹介していきます。
ウシエテル
ウシエテルはムカつくという意味があり、相手に直接悪意を伝える言葉です。
この言葉が出ると、もう後戻りできなくなります。
わたしが中学生の頃に、ヤンキーの先輩からこれを言われたらボコられるという合図だったので、かなり恐い言葉として刻み込まれています。
もしもこの言葉に対して、「あ!?」とか「は!?」と言ってしまうと喧嘩が始まる可能性が高まるでしょう。
ヌー
ヌーは「何?」という意味を持っていますが、主にケンカしている最中に使う言葉です。
例えば対立しているヤンキー同士が街でバッタリ出会ってしまったら、一方が「ヌー」とガンをつけたら、もう一方も「ヌー」と返します。
ヌー合戦がしばらく続いて、気持ちが昂ったら開戦するというパターンが多いです。
今の若い人はほとんど使わない言葉ですが、30代から上の人たちは結構使います。
もしも「ヌー」と言われてしまったら、「なんでもないです」と言い続ければ、喧嘩を回避できるかもしれません。
【怒りの方言】危険度★★★★★
ここからは殴られる寸前の超危険な言葉を紹介していきます。
バンミカス、タッピラカス
バンミカスとタッピラカスはほとんど同じで、殴るやこらしめると言った意味があります。
つまり暴力を使う寸前の言葉です。
親が子供に対してよく使う言葉でもあり、何か悪さをした時に「そんなことしたらタッピラカスよ」と、脅し文句として使うこともあります。
ちなみにわたしの家では「タッピラカス」と親から言われたら、99パーセントお仕置きされたので、今聞いても嫌な言葉です。
サリンドー
「サリンドー」は「殺リンドー」という言葉で、つまり殺すぞという恐ろしい意味です。
「クルサリンドー」と言ったりすることの方が多いのかもしれません。
興奮して感情をぶつけるというよりは、静かに冷静に言い放つというイメージで、それが逆に怖かったりします。
高校時代に「サリンドー」を連発する先生がいて、ヤクザのように恐ろしかったです。
タックルス
タックルスは「叩き殺す」という意味で、サリンドーよりも更にアグレッシブルな感じです。
喧嘩の時に興奮して使う事が多く、ここまでくるともはや話し合いは絶望的と言えるでしょう。
今ではあまり使う言葉ではないので、この言葉が出たらかなりヤバイと思って間違いないです。
まとめ:レベル3の言葉が出たら落ち着かせましょう
今回は沖縄人が怒っている時に使う方言を、危険度別に紹介してきました。
喧嘩を回避するには、レベル3の言葉を言われた時点で、相手を落ち着かせるように話を進めた方がいいでしょう。
沖縄人はとても情が深いですが、いろんな意味で感情的なので、接し方を間違うと急転直下で喧嘩に発展する場合もあります。
今回紹介した方言は、怒りのバロメーターを測る目安になるので、参考にしてみると危険はかなりの確率で回避できるでしょう。
ちぶるやみーは頭痛のことだと思います!!
お腹痛い時はわたやみーしてるとかいいますw
たいちさん、教えていただきありがとうございます。
チブルヤミーは普段は頭痛という意味で使われますが、「頭がおかしい」という比喩表現で使う方もいらっしゃいます。
怒っている時にこの言葉を使っている人をよく見ていたので、ランキングに入れさせてもらいました。
わたやみーの方がよく使うかもしれませんね!その言葉を言った後、トレイに駆け込むみたいな(笑)