沖縄のおじーおばーがよく使う方言を知りたい方へ。
沖縄の方言に興味があって、おじーおばーが話す言葉を知りたい。もしくは、何か面白い方言があったら知りたいと考えていませんか?
本記事ではそんな疑問にお答えします。
この記事を書いているmasaは、沖縄生まれの沖縄育ちで、小さい頃からおじーおばーの方言を聞いて育ってきました。
その中で、この「方言は面白いな」と思った言葉を10コ選んで解説していきたいと思います。
沖縄の若い子に使ってみると、笑いがとれるので覚えておいて損はないでしょう。
沖縄のおじーおばーがよく使う方言10選【例文つきで解説します】
メーゴーサー(げんこつ)
メーゴーサーはげんこつという意味です。
一昔前までは家で子供がイタズラしたりすると、「悪い事したらメーゴーサーするよ」とおじーおばーが冗談っぽく拳を振り上げました。
主に軽い威嚇の手段として使われますが、中には本気でメーゴーサーしてくる人もいるので注意が必要です。
わたしの中学校時代に、すぐにメーゴーサーを発動してくる先生がいて、本気のメーゴーサー使いとして恐れられていました。
しかもその先生のメーゴーサーは独特で、もはや打ち下ろしのストレートじゃない?というくらい容赦のないものでした。
ウーマクー(やんちゃ)
ウーマクーとはやんちゃという意味です。
正月などの親戚の集まりで、元気で暴れ回るな子供に対して、「あんたはウーマクーだね」と言います。
ウーマクーは「元気で良いね」というポジティブな意味も含まれているので、けっこう頻繁に使われます。
おじーおばーは「ウーマクー」に育って良かったさと使ったりする一方、周りに迷惑がかかるくらい騒いでいる子供の親に対して、「あんたたちの子供ウーマクーだね」とやんわりと苦言を呈する時にも使ったりするので注意が必要です。
ハジカサー(恥ずかしがりや)
ハジカサーは恥ずかしがりやという意味です。
沖縄の男性はハジカサーが多く、飲み会や合コンなどであまり喋れずにいると、「あの人ハジカサーだね」と言われたりします。
また、久しぶりに会ってモジモジしている孫や親戚の子供に対して、「ハジカサーしてるね」とおじーおばーが使ったりもします。
わたしはいつも、仲良くなった親戚の子供と再会した時にハジカサーをされるので、少し悲しくなります。
アマ、クマ(あっちこっち)
アマがあっち、クマがこっちという意味です。
例えば、毎晩飲み歩いてる旦那に対して嫁が「アマ、クマ飲み歩いて何が楽しいのかね!?」と釘を指す時に使ったりします。
片付けができない人に対しても、「アマクマ散らかして、ちゃんと片付けてよ!」と注意したりします。
ワジワジー(イライラする)
ワジワジーは不思議な響きがありますが、イライラするという意味です。
おじーが過去の話をする時に、あの時は「ワジワジーしたさー」と、思い出し怒りをした時に使います。
あとは、恋人に浮気された時に「はー、ワジワジーする」と使ったり、
おばーに怒られた時に、「おばーにワジられたさー」という使いかたもできます。
シワサンケー(心配するな)
シワサンケーは、心配するなという意味です。
使い方としては、ゲームを買ってもらえず落ち込んでいる孫に「シワサンケー、オジーが買ってあげようね」と言って孫にゲームを買い与えます。
その後だいたい、「勝手な事しないで」と娘にワジられるパターンが多いです。
仕事で失敗して落ち込んでいる時に年配の人から「シワサンケー、大丈夫よ」と言われると、なんだかとてもホッとします。
ムル(全部)
ムルは結構よく使う言葉で、全部という意味です。
例えば、おじーが大好物のアイスを買ってきて冷凍庫に保管していたとします。
数日経って、オバーから「おじーのアイス食べてしまった」と報告が入ります。
そこでおじーは「そうねー、何個食べたの?」と質問し、おばーは「ムル」言います。
そこでオジーは「ムルな!?」と驚き、ワジワジーします。
ヒッチー(しょっちゅう、頻繁に)
ヒッチーはしょっちゅうや頻繁にという意味です。
何回も同じ話をするおじーに対して、「ヒッチー同じ話ばかりして疲れるさ」とおばーが怒ったりします。
あとは、仕事中に上司が何度も仕事を振ってきた時に「ヒッチーな」と心の中で呟いたりします。
バンナイ(いけいけ、たくさん)
バンナイは使い所が幅広く、主にいけいけ、たくさん、どんどん等の意味があります。
お盆や正月の集まりで酔ったオジーが「もっとバンナイ飲んで」とお酒を促す時に使ったりします。
他にはボクシングの試合を見てる時に、パンチを連打する選手に「バンナイ、バンナイ」と応援したりもします。
ヨンナーヨンナー(ゆっくりゆっくり)
ヨンナーヨンナーはゆっくりゆっくりという意味です。
年配の社長が、仕事であたふたしている若い社員に「ヨンナーヨンナーでいいよ」と言って落ち着かせてくれたりします。
お盆などで親戚のオジーが家に帰る時に、「外は暗いから気をつけて帰ってよ」と見送ると、「ヨンナーヨンナー帰るから大丈夫さ」と返したりします。
わたしの嫁さんはこの言葉が好きで「ヨンナーヨンナーよ」と不意に使ってきます。
まとめ:方言を覚えればおじーおばーと話しやすくなります
おじーおばーがよく使う方言10選を紹介してきましたが、その他にもまだまだたくさんあったりします。
ですが、とりあえず今回紹介した方言を覚えておくだけで、おじーおばーとだいぶコミュニケーションが取れるようになるはずです。
ヨンナーヨンナーは使いやすいのでおすすめですよ。
お年寄りがバスから早く降りようとして慌てていたら、「ヨンナーヨンナーでいいですよ」と言ってあげると安心するので、気遣いの言葉としてわたしも嫁さんも気に入ってます。
✔️沖縄の方言ことわざは面白い!「昔言葉」は「黄金言葉」
✔️沖縄人が怒っている時に使う方言ベスト15【この言葉が出たら危険】