沖縄の面白い方言を知りたい方へ。
沖縄の方言に興味があって色々と調べていたり、少し変わっていたり笑いがとれるような方言を知りたいと考えていませんか?
本記事ではそういった疑問にお答えし、わたしが「これは笑える」と思った10コの面白い方言を紹介していきます。
この記事を書いているわたしは沖縄で生まれ育ち、小さい頃から笑える方言と接してきて、たくさんの面白いフレーズを知っています。
また、今回は沖縄出身の著名な作家である長田昌明さん著書「使えるうちな~口」を参考にしているので、バリエーションに富んだ面白い方言を知る事ができます。
「こんな変な方言があったんだ!」という笑撃を届けられたらと思います。
笑いがとれる沖縄の面白い方言10選
きっちゃき ひっちゃき
意味:何度もつまずきながら歩いている様子
この方言はよく転んだりつまずいたりする人に対して使います。
沖縄のほとんどの人は、子供の頃に親や周りから言われた事があるはずです。
わたしの場合は超がつく程のドジだったので毎日のようにつまずいてしまい、親から「あんたは本当に、きっちゃき ひっちゃきだね」と言われ続けていました。
ちなみにわたしは「きっちゃき はっちゃき」最高記録を持っています。
その内容は・・・学校の廊下で何もない所でつまずき、その勢いで壁に頭をぶつけてしまい、痛くて転げ回ってそのまま階段から落ちた、というものです。
後にも先にも階段の上から下まで落ちたといのはあの時が最初で最後です。
体の痛いところは?と聞かれたら「全部」というくらい悲惨な状況でした。
わたしの右膝にはいまだにその時の傷が残っています。
その傷がまるで笑っている顔のようなので、親からは「傷もあんたの事を馬鹿にしているさ」と言われました。
心も体も痛かったです。
かんぱち ひんぱち
意味:頭が10円玉ハゲのように部分的にはげている状態
かんぱちは事故の傷や疱瘡などでできた、部分的なハゲを指します。
なぜか学年に2~3人はそんな人たちがいました。
その人たちは必ずといっていいほど、「えー!かんぱち ひんぱち」と周りからからかわれてしまい、みんなに笑われていました。
ちなみに、かんぱち ひんぱちの「ひんぱち」 に意味はなく、かんぱちを強調するための付け合わせのようなものです。
わたしたちの間では「かんぱち ひんぱち 中の町」と言うフレーズが流行っていました。
中の町は中部にある飲み屋街の事で、「なかのまち」の「ち」で終わるところが語呂が良かったので、更なる付け合わせとして足されました。
ちなみに、わたしの親友のかんぱち持ちは、今だにかんぱち ひんぱち とからかわれています。
たっぺー&がっぱい(がんぶさー)
意味:後頭部の平たい人&後頭部の大きな人
たっペーは簡単に言うと、後頭部が断崖絶壁のようになっている人のことです。
たっペーには種類があり、綺麗な断崖絶壁もいれば右だけの人や左だけの人もいます。
わたしは右だけタイプのたっぺーで、普段は髪の毛で隠れてわかりませんが、手で触ってみるとかなり歪な頭をしています。
今まで出会った中で一番凄いたっぺーは、小学校の時の同級生で、横から見ると頭の断面図でも見てるのか?というくらいスパッと切り立っていました。
がっぱい(がんぶさー)は後頭部が出っ張っていることを指し、米兵の血を引いたハーフに多くみられます。
「わたるがぴゅん!」という野球漫画に出てくる、沖縄出身の宮城というキャラクターがわかりやすいがっぱいなので、興味がある方はぜひ検索してみてください。
とっとろー
意味:鈍感な人、頭の悪い人
とっとろーは、なかなか仕事を覚えないくて鈍臭い人や、勉強が苦手な人に対して使ったりします。
わたしが学生の頃にテストで悪い点をとると、先生や親から「とっとろー!」とよく怒られました。
ちなみにジブリアニメの「隣のトトロ」とほぼ同じ語呂なので、隣に鈍感な人がいたら「隣のとっとろーとっとろー」といじられまくっていました。
本当にひどい話です。
よーがり ひーがり
意味:痩せていてガリガリの人
よーがり ひーがりはガリガリの痩せすぎている人の事を指します。
わたしは小さい頃はガリガリだったので、よくこの言葉を言われて嫌な思いをしてきました。
男が言われたくない言葉ベスト3に入ると思います。
ちなみに、痩せすぎてあばら骨が見える状態を「よーがり ひーがり あんだ骨んジラジラ」と言います。
正直わたしにも意味がわかりません。
わんから わんから(めーない めーない)
意味:我先にと行動する様
ワンカラという一人カラオケのお店が内地では有名ですが、方言のワンカラ ワンカラは、我先にと人を押しのけて自分が先頭に立ちたいという人の行動を指します。
目立ちたがり屋で自分をアピールしまくる人を皮肉る表現でもあり、
例えば、レジに行列ができているのに並ばずに割り込んでいる人をみると「わんから わんから してるね」という風に軽蔑します。
クラスに2~3人はワンカラ状態の人たちがいます。
とぅるばい かーばい
意味:ボケーっとしている状態
とぅるばい かーばいはボケーっとしていたり、鈍臭くて反応の薄い人を皮肉る言い回しです。
無口でおとなしい人に対しても使う事があり、せかせかしていて気性の荒い人は「このとぅるばやー」と頻繁に使いたがります。
わたしもボーッと自分の世界に入るタイプなので、よくこの言葉を言われていました。
ひんがー まーう
意味:汚れている人、清潔感のない人
ひんがー はあまりお風呂に入っていなくて臭い人のことを指し、ひんぐーと言ったりもします。
まーうは猫の事で、ひんがー とまーうを並べると「汚らしい猫のような人」という意味です。
お風呂嫌いで何日もお風呂に入らない子供に対して親が「このひんがー まーうや」と言ったりします。
ちなみに「ばっちい」という意味で使うこともあり、道端に落ちているウンチを踏んでしまった時に「えー!ひんぐー」といった使い方もできます。
個人的に言われたくない方言上位に入ります。
たっくわい むっくゎい
意味:くっつき ひっつき(ベトベトする)
たっくわい むっくゎいは、「くっつきひっつき」という意味で、公衆の面前でイチャイチャしているカップルに向かって、「こんな所でたっくわい むっくゎいして恥ずかしくないのかね」という感じで使います。
年配の人がよく使うので、ちょっとした嫉妬も入っているのかな?と個人的に思います。
とぅんとぅるもーかー
意味:喜びや怒りで転げ回る様
この言葉はわたしが親から特に言われてきた言葉で、一番面白いと思う方言です。
小さい頃に怒って駄々をこねて転げ回っていたら「とぅんとぅるもーかー とぅんとぅるもーかー」とからかわれて、いつの間にか笑いに変わって機嫌が直っていたという事が頻繁にありました。
他にも、好きだった人に告白してOKをもらった時に、喜びのあまり転げ回っていたら「えーあんたよ、とぅんとぅるもーかーしないで」と言われたりします。
なんと言っても音の響きが独特で好きです。
まとめ:面白い方言を覚えておけば笑いの武器になります
今回は笑がとれる面白い方言10選を紹介してきました。
普通の会話ではほとんど使わない方言ばかりなので、初めて目にする言葉もたくさんあったと思います。
人をディスるような方言もありますが、明るくツッコミのように使うと不快感を与えずに笑いをとれるので、ぜひ覚えて沖縄の人に使ってみてください。
ちなみにわたしのオススメは「とぅんとぅるもーかー」です。
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