沖縄の台風は危険!特徴と本土との違い【わかりやすく説明します】

沖縄台風の特徴と、本土の台風との違いを知りたい方へ。

沖縄の台風は本土の台風よりも強くて危険だといわれていますが、なぜ危険なのか?本土とどこが違うのか?という疑問にお答えします。

この記事を書いているわたしは、沖縄で生まれ育ち、幾度となく危険な台風を経験してきました。

また、東京で10年以上暮らしていた事もあり、本土の台風も経験した事があります。

沖縄と本土の台風を知るわたしが、両者の違いについて解説していきます。

※気象用語が出てきますが、できるだけわかりやすくしているので、サクッと読めるはずです。

 

沖縄の台風は危険!特徴と本土との違い【4つあります】

次の4点が大事なポイントです。

 

その①:台風が発達するピークに当たる

その②:危険な台風の3つの要素が揃っている

その③:スピードが遅い

その④:台風の通り道になっている

 

順番に説明していきます。

 

台風が一番発達している時に当たる

沖縄の台風が強いといわれているのは、台風の一番強いピーク時に当たるからです。

台風は南の熱帯地域で生まれます。

その後、暖かい海面からの水蒸気をエネルギー源としながら発達しつつ北に向かいます。

そして、ちょうど発達しきったピークの時に沖縄に当たるのです。

その後さらに北上していきますが、海面の温度が下がっているところを進むので、エネルギーが供給できずに衰退しながら北上していきます。

台風の一生は、大別すると発生期、発達期、最盛期、衰弱期の4つの段階に分けることができます。日本に接近する台風は主に最盛期と衰弱期のものです。

出典:気象庁  台風の一生

つまり沖縄の台風は最盛期で、本土に当たるのは衰退期にあたり、北海道に着く頃にはほとんどの台風が熱帯低気圧になるので、沖縄に比べて危険性は少ないのです。

※近年は温暖化の影響で、勢力を保ったまま本土を直撃するケースも多くなっています。

 

危険な台風の3つの要素がそろっている

沖縄の台風が危険な理由は3つの要素がそろっているからです。

その要素は下記の通り。

 

✔️ その①:気圧が低い

✔️ その②:風が強い

✔️ その③:台風が大きい

 

順番に説明していきます。

 

その①:気圧が低い

台風は中心付近の気圧が低ければ低いほど強力になります。

沖縄に来る台風は最盛期で一番気圧が低い時なので、かなり強力です。

気圧の単位はhpa(ヘクトパスカル)で、ニュースで必ず「今回の台風の中心付近の気圧は950ヘクトパスカル」というように読み上げられます。

ちなみにわたしの感覚だと、気圧が950hpaを下回る台風は、かなりヤバイです。

980hpくらいだと、台風が近づいてものほほんとしていますが、950hpaを下回ると本気モードで台風対策をします。

台風の強さは気圧だけでは決まりませんが、わかりやすい目安の1つになるのではないでしょうか。

 

その②:風が強い

風が強い台風は被害が大きいです。

物が飛んで家が損壊したり怪我をしたりするし、倒木の被害も深刻になります。

台風は中心付近の気圧が低ければ低いほど強力になりますが、風の強さは気圧の傾斜で決まります。

すべりだいは傾斜角度がキツければキツいほどスピードが出ますが、台風は気圧の傾斜がキツければキツいほど風が強くなるのです。

ちなみに最大風速の強さ=台風の強さという事になり、気象庁で3つの階級に分けられています。

強さの階級分け
階級 最大風速
強い 33m/s(64ノット)以上~44m/s(85ノット)未満
非常に強い 44m/s(85ノット)以上~54m/s(105ノット)未満
猛烈な 54m/s(105ノット)以上

出典:気象庁  台風の大きさと強さ

今流行の鬼滅の刃で例えると、「強い」が下弦の鬼、「非常に強い」が上弦の鬼、「猛烈な」が鬼舞辻無惨といったところでしょうか。

ちなみに「強い」台風クラスでも、樹木が倒れたりガラスが割れたりドアが壊れたりします。

「非常に強い」台風は小さな住宅の屋根は吹き飛び、「猛烈な」台風になると、多くの建物の屋根が壊れたり、海岸線の近くでは洪水が発生するというレベルです。

JAXA「台風・ハリケーン強さ比較」を参考にしています。

 

その③:台風が大きい

危険な台風の要素3つ目は、台風の規模が大きいというところです。

台風の規模が大きいと、抜けるまでに時間がかかってしまい、被害が大きくなります。

気象庁では台風の大きさを二つの階級に分けています。

大きさの階級分け
階級 風速15m/s以上の半径
大型(大きい) 500km以上~800km未満
超大型(非常に大きい) 800km以上

出典:気象庁  台風の大きさと強さ

風速15m/s以上の風が吹く範囲を強風域と呼びます。

台風は台風の目と呼ばれる中心があり、中心に近い周辺を暴風域(風速25m/s以上の風)、そこから外側までを強風域(風速15m/s以上の風)と呼んでいます。

つまり、強風域の大きさ=台風の大きさということになり、強風域が大きければ大きいほど台風は大きいということになるのです。

超大型の場合だと、沖縄本島から静岡県がスッポリ入るくらい巨大になります。

・・・とんでもない大きさですね。

 

スピードが遅い

沖縄の台風はスピードが遅いというのも特徴です。

台風は暖かい海面だとゆっくり進み、向きを変える時はさらにスピードが落ちます。

台風は沖縄の近辺でちょうど進路を変える事が多く、それらの要素があるためにスピードが遅くなるのです。

台風が南方海上を西に進んでいる時は、時速20kmぐらいの自転車並みの速度で進みますが、向きを変える頃はそれより遅くなります。
その後、向きを北から東よりに変え、上空の偏西風が吹くところまで北上すると次第に加速し、時速40km~50kmとなり、それ以上になることもあります。

出典:お天気.com 台風の速さ・速度

北上するとスピードは上がるので、本土の台風は沖縄と比べて通り過ぎる時間が早くなります。

沖縄の台風のスピードが遅いということは、それだけ雨風を受けている時間が長くなるので、必然的に被害は大きくなります。

例え小型の台風だったとしても、直撃してスピードがノロノロだと、大型でスピードの早い台風と同じくらい被害が出るということです。

さらに沖縄は大型以上の台風が多く来ます。

大型でスピードが遅いと・・・ヤバイですよね。

 

台風の通り道になっている

台風で沖縄と本土の大きな違いは、台風が接近する回数です。

沖縄は運の悪いことに、台風の通り道に位置していて、道路で例えると交差点みたいなものです。

車が台風だとすると、まっすぐ進もうが右に曲がろうが左に曲がろうが、必ず交差点を通過しなくてはいけません。

 

台風の当たり年だと、毎週に渡って台風が接近する場合もあります。

台風で被害を受けている最中に、次の台風が接近していて、復興する前に次の被害が出てしまうという事も珍しくありません。

つまり沖縄の台風は、「強くて大きくてスピードが遅い上に、何度も繰り返しやってくる」という鬼のように容赦のないものなんです。

 

まとめ:沖縄の台風は本土の台風よりも危険です

今回の記事は沖縄の台風の特徴と、内地の台風との違いについて説明してきました。

記事のポインとをまとめます。

 

⚫︎沖縄の台風が本土の台風と違う点は4つあります。

⚫︎①台風が発達するピークに当たる、②危険な台風の3つの要素が揃っている(気圧が低い・風が強い・台風が大きい)、③スピードが遅い、④台風の通り道になっている

 

台風の危険さは、気圧の低さ・風の強さ・大きさ・スピードで決まります。

今回の記事を読めば、天気予報などのアナウンスで、どれくらい危険な台風なのかがすぐにわかるようになっているはずです。

最後にニュースや天気予報などで「今回の台風はヤバイ」というのがわかる例を出したいと思います。

「超大型で猛烈な台風15号は、現在沖縄本島の那覇市の南東10kmにあり、1時間に5kmのスピードで北西に進んでいます。中心の気圧は910hpa。中心付近の最大風速は85 m/sです」

もしこのアナウンスと近い事が起こったら、沖縄は壊滅的な被害に襲われるでしょう。

けしてありえない事ではないというところが怖いですよね・・・。

 

 

 

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