※この記事は、実際のゴキブリ画像は一切使用していないので、画像ですら苦手という方にとっても安心してお読みいただけます。
こんにちは、masaです。
これからする話は、わたしが体験した恐怖の実話です・・・
仕事で突然上京が決まったわたしは、住む場所を選ぶ暇がなかったので、会社の寮に住むことにしました。
上京当日、会社で挨拶を済ませ、長旅でクタクタになりながらもやっとこさ寮に着いたわたし。
「やっと落ち着いて休める!」と、溢れ出てくる安堵感。
しかし、扉を開けた瞬間、一気に安堵感は吹き飛び、替わりに悍ましい恐怖がわたしの身体中を蝕んでいくのを感じました。
黒光した素早いあいつがいたんです!「ゴキブリ」が何匹も カサカサ と動き回っているではないか!!!!!
恐怖のゴキブリ部屋
この部屋は間違いなくゴキブリ部屋でした。
振り返ってみると確かに嫌な予感はありました・・・。
築40年以上経っていそうな古びた外観に、剥げ落ちたペンキ。
汚くてやばいエレベーターに、ホラー映画に出てきそうな、ジジジと鳴り続ける非常灯。
部屋は綺麗だろうと祈りにも似た願いを胸に扉を開けましたが、予想以上の結末を前にしたわたしは、その場で10分程フリーズしてしまいました。
その間、このまま出て行って違う部屋を探そうと本気で考えを巡らせましたが、会社の人の顔を潰してしまうことと、時間とお金の問題もあったので、どうしてもこの部屋に住むしか選択肢がないことを理解して絶望しました。
「はぁーぁあ!!!」未だかつて出したことのない程の特大のため息を出した後、恐る恐る
部屋の中に足を踏み入れました。
ギシッ、ギシッ。
まず最初に、歩く度に嫌な音をたてる床がすごく耳障りだということに気づきました。
いわゆる鶯張りの床なのか、ただ単に古くて劣化しているだけなのか・・・確かめる気にもなれないわたしは、一通り部屋の中を見て回ることにしました。
玄関を入ってすぐリビングになっていて、この辺一帯全てがギシギシゾーンでした。
リビングを抜けると和室の大きな部屋があり、襖で仕切られていたので、実質2LDKということになります。
一人暮らしにしては贅沢な程広々とした空間ですが、全くもって嬉しいという感情は芽生えてきません。
次にトイレとお風呂を確認するとそこでも事件が!
トイレに3匹、お風呂に5匹のゴキブリが張り付いていたのです。
戦後すぐ作ったの?というくらい古いタイルのトイレ。
腐った木の扉からカビの匂いが漂い、中に入るとこれまた汚らしいタイルのお風呂。
ただでさえ入りたくないのに、そこにゴキブリがわんさかいるなんて、いくらなんでも酷すぎます!!!
自分の身に降りかかった出来事についていけず、これは本当に現実に起こっている事なのか?と、認ることができませんでした。
ゴキブリとの死闘の日々
本当ならすぐにでも薬局に行って、殺虫剤やらゴキブリ駆除用品を買いに行きたかったのですが、何しろ来たばかりで土地勘もなく疲労も限界に来ていたので、お風呂には入らずにとりあえず眠りにつくことにしました。
朝になになるとすぐに、逃げるように家を飛び出したわたしは、近くにある薬局に行ってゴキブリ駆除用品を買い漁りました。
薬局で買ったのは、殺虫剤とごきぶりホイホイ。
いま家にいるあいつらをとりあえずどうにかするには、殺虫剤が手っ取り早くて、姿を見せない奴らにはごきぶりホイホイで仕留めようと考えたからです。
ゴキブリの姿を見たらすぐさま殺虫剤を噴射するわたし。
ごきぶりホイホイも一通り設置して、束の間の安息が訪れたかのようにみえました。
そして一週間後・・・
恐る恐るごきぶりホイホイの中をみると、
!!!!
なんと・・・ゆうに30匹は超えるであろう数のゴキブリ達が大中小と引っかかっていました・・・
本当にこんな経験は初めてなんですが、もうね、ごきぶりホイホイの中はまさに満員電車状態。。。
あの光景を見たら、絶対にトラウマになるレベルのエゲツないものでした。
わたしは虫自体が本当にダメな体質ということもあり、「おえっっ」と吐きそうになりました。
直接手でつかんでゴミ箱に入れるのは到底無理だったので、割り箸で袋の中に入れて、さらに5枚くらいの袋で包んでゴミ箱に捨てました。
全部で5ヶ所にごきぶりホイホイを仕掛けたのですが、2ヶ所がそんな悲惨な状態で、後の3ヶ所は3〜5匹引っかかっていました。
しかし、何日か経ってもゴキブリが減ったような感じはしません。
毎回夜になってトイレに行くたびに、絶対と言っていいほどゴキブリと遭遇しますし、お風呂に関しては、駆除しても駆除しても、ゴキブリがいなくなることはありませんでした。
ごきぶりホイホイを仕掛けるたびにわんさか引っかかっているのにも関わらず。
そこでわたしは覚悟を決めて、お金をかけてもいいから徹底的にゴキブリ達を駆除してやろうと熱い決意を固めたのでありました。
ゴキブリを全て駆除した方法
それからわたしは、どうやったらゴキブリを見ないですむようになるのか、ネットや本などで調べまくり、その方法を模索しました。
そして有効そうなものをいくつかピックアップ・実践して、ついにはゴキブリを根絶することに成功したのです!
わたしがゴキブリ部屋に住み始めたのが8月の終わり頃で、10月の始め頃にはほとんどゴキブリの姿を見なくなったので、とても効果的な方法だったと思います。
翌年に至っては、念のため仕掛けておいたごきぶりホイホイにも一匹も引っ掛かかることなく、ゴキブリ部屋だったあの頃が嘘のように、安心して暮らせる環境になりました。
なので、今ゴキブリの恐怖に怯える日々を過ごしていて途方に暮れている方に、「家の中でゴキブリを見なくなる日が絶対くるので安心してください!」と胸をはって言えます。
それでは早速わたしがゴキブリを完全駆除した方法を列挙していきたいと思います!
ごきぶりホイホイを効果的な場所に置く
わたしはゴキブリをよく見る場所や、ドアや排水管の近くなど、なるべくゴキブリの動線に沿って配置するよう気を使っていましたが、ゴキブリの巣に対しては注意を払っていませんでした。
ゴキブリの巣は電子レンジの裏や、冷蔵庫の裏・下などの一年を通して暖かいところに作られている場合が多いらしく、更にごきぶりホイホイの設置場所を、巣がありそうな所に追加してみました。
巣の近くに置くことにより、巣の中にある卵から孵ったゴキブリ達を一網打尽にできるので、かなり効果的だと思います。
実際に冷蔵庫の裏に仕掛けたごきぶりホイホイの中には、主に赤ちゃんゴキブリがわんさか引っかかっていました。
ゴキブリの出入り口に仕掛けたごきぶりホイホイは、外から侵入してくるゴキブリに対して有効ですが、家の中のゴキブリを駆除したいのであれば、巣の近くに置かないと効果的ではないんです。
『アースゴキブリホウ酸ダンゴ コンクゴキンジャム』を設置
そしてわたしは、ごきぶりホイホイの隣に、ホウ酸団子も設置しました。
実際に設置したのが、アース製薬の「アースゴキブリホウ酸ダンゴ コンクゴキンジャム」という製品です。
ホウ酸団子をゴキブリが食べると腸が侵食されて、水以外の摂取ができなくなってしまい、
更に腸の中の細菌が全滅してしまうので、消化機能がめちゃめちゃになり、それが脱水症状を引き起こして、最終的に干からびて死んでしまいます。
そんな訳で、下水などの水のある場所を求め、最後の力をふりしぼって移動するので、死骸が目に付く所にあるというのは、あまりないと言われています。
ゴキブリは恐ろしいことに、何も食べなくても水だけで何ヶ月も生きていくことができるため、一番痛いところをつくというこの成分はかなり理にかなっていて素晴らしいです。
ホウ酸団子は即効性もありますし、手っ取り早くゴキブリの数を減らすことができます。
そしてこの製品は、構造がギザギザしているゴマと玉ねぎが入った柔らかいダンゴに、ゴキブリが好む香りを集約させた誘引ジャムを真ん中に据えているので、ゴキブリの食いつきはかなりいいです。
実際に使ってみて、日に日にホウ酸団子が減っていくのが目に見えてわかるくらいでした。
一般的にはホウ酸団子は「非連鎖型」のベイト材と言われていて、直接食べたゴキブリ単体にしか効かないと言われています。
ですが「アースゴキブリホウ酸ダンゴ コンクゴキンジャム」はホウ酸を35%配合しているので、ホウ酸を食べたゴキブリが巣に帰ってフンをした場合、それを食べた他のゴキブリ達も次々と死んでいき、巣のゴキブリも駆除してしまうという凄い特徴を持っているんです!
効果持続期間は設置後の約6ヶ月という長さなので、夏前に仕掛ければ置き換えしなくても問題ないでしょう。
本当にオススメの製品ですよ!
KINCHOの『コンバット』を設置
そして、ホウ酸団子に加えて、KINCHOの「コンバット」も設置しました。
ホウ酸団子を置いているのに、意味あるの?と疑問に思われた方もいるかと思いますが、これにはちゃんとした理由があります。
「アースゴキブリホウ酸ダンゴ コンクゴキンジャム」は直接食べたゴキブリ以外にも、巣の中のゴキブリにも連鎖して効きますが、残念ながら卵には効果がありません。
卵を駆除しない限り、ゴキブリが根絶することはありません。
しかもホウ酸団子を食べたゴキブリは脱水症状に陥ってしますので、巣の付近に水場がない場合には、巣に戻らず下水などに消えてしまう可能性もあります。
ここで重要なのは、「ゴキブリが確実に巣に戻る」という事と「巣に戻ったゴキブリの死骸やフンを食べたゴキブリの卵にも効く」という効果が必要ということです。
そこで、KINCHOの「コンバット」の出番!
「コンバット」の主な成分は、ヒドラメチルノンという遅効性の毒物で、生物が好気呼吸をするのに必要な電子伝達系に作用して、ゴキブリの呼吸器系を少しずつ破壊していきます。
最後には窒息死してしまいますが、絶命するまでに時間がかかり、巣でたくさんフンをする機会が増えるため、そのフンを食べるゴキブリの数も相当数にのぼります。
また、ゴキブリの習性で、窒息死する寸前に暗くて隙間の狭い巣に戻ろうとします。
巣やその付近で死んだゴキブリの体内にはヒドラメチルノンが残っているので、その死骸を食べた仲間のゴキブリも毒に侵され死にます。
そして重要なのが、卵にも効果があるということ。
効果は遅いですが、そうやってどんどん他のゴキブリや卵は減っていくという仕組みになっているので、巣を全滅することができるのです!
まさに「コンバット」のキャッチフレーズである、『1度で2度効く!巣ごと効く!』を体現している効果があります!
人間でいう、ウィルスが体内に潜伏している期間が長いほど、広範囲にウィルスを撒き散らしてしまうというイメージをするとわかりやすいかと思います。
アース製薬の「ブラックキャップ」もオススメ!
ゴキブリ駆除で一番有名と言っても過言ではない、「ブラックキャップ」ですが、こちらもオススメできます。
「コンバット」と何が違うの?と疑問に思われるかもしれませんが、毒の成分が違うんです。
コンバットは呼吸形にダメージを与える「ヒドラメチルノン」を主成分にしていますが、ブラックキャップは「フィプロニル」という神経系に作用する成分が使われています。
神経系ということは、人間で例えれば、覚醒剤を大量摂取して幻覚を見ながら苦しみに苦しみ抜いて、最後には狂い死にしてしまうということでしょうか・・・
考えただけで恐ろしい死に方ですね。
また、「フィプロニル」は新しい成分なので、薬剤に抵抗力があるゴキブリにも効果が期待できます。
わたしもコンバットを使用した翌年は、念のため違う成分であるブラックキャップを置いていました。
現在はKINCHOも「コンバットスマートタイプ1年用」と「コンバットハンター」という主成分がフィプロニの製品が発売されているので、ブラックキャップと同じ効果が期待できます。
コンバットやブラックキャップの誤食は危険!?
ゴキブリの駆除はしたいけど、「飼っているペットや子供が誤食するかもしれないので怖い」という方もいるかと思います。
そこでKINCHOのホームページで確認してみると、
「通常、1~2個の誤食により、人間・犬・猫に急性中毒症状を起こすことは考えにくいですが、もし誤って食べた場合には、直ちに吐き出させ、ヒドラメチルノン、あるいはフィプロニルを含有する殺虫剤であることを医師につげて、診察を受けてください。」
※KINCHO製品Q&Aより
とありました。
少し口にした程度であれば問題はなさそうですが、明らかに体に良いものではないので、なるべくペットや子供の目につかない所に置くように工夫した方が良いかと思います。
バルサンなどの燻煙材は効果的だが注意が必要
部屋中のゴキブリを全滅させる方法として一番手っ取り早いのは、燻煙剤ではないでしょうか。
燻煙剤とは、部屋中に殺虫効果のある煙を充満させて、根こそぎ駆除してしまうという殺虫剤です。
LIONが発売している「バルサン」が有名ですね。
確かに手っ取り早く効果が出るので魅力的ではありますが、注意点がいくつかあり、それを鑑みてわたしは燻製剤を使用するのを辞めました。
では注意点を挙げていきたいと思います。
①テレビやパソコン等の精密機器や楽器などは煙に触れないように、ビニール袋などでカバーしなくてはならない。(煙が内部に入り込んで影響を与えてしまう恐れがある為)
②押し入れやタンスの引き出し、戸棚を全開にしないと効果がない。(その際におもちゃ、寝具、食器、食品、衣類、仏壇などは直接煙が触れないように、カバーをするか外に出さないといけない)
③ペットや観葉植物、観賞魚などは外に出さなければならない。
④殺虫効果が即効性なので、ゴキブリの数が多ければ多いほど部屋中のいたる所でゴキブリの死骸が残る恐れがあり、後処理が恐怖。
⑤卵には効果がないので、1ヶ月後に再度使用する必要がある。
という、かなり面倒くさい使用方法となっています。
しかも卵には効かないので、卵から羽化したゴキブリを駆除する為に、1ヶ月後に再度使用しなければならないので、その度に上記の注意点を守らなくてはならず、面倒くささは半端ないです。
上記の注意点なんて気にしないほど緊急性があるという方であれば、燻製剤はかなり効果的なのでオススメです!
わたしは特に④が嫌だったので、諦めてしまいましたが・・・・
卵に効果があるのは、「コンバット」と「ブラックキャップ」だけ
バルサンをはじめ燻煙剤は卵には効かないという話をしましたが、なぜ効かないのか、という説明をしたいと思います。
ゴキブリの卵は、長さ1cm程の細長いカプセルの中に20〜30個入っていて、卵鞘(らんしょう)というシールドのような殻に包まれています。
その卵鞘こそ、燻煙剤の煙を通さないほどの強固なもので、ゴキブリにとって大事な湿度を保つ役割を担っています。
現在の技術力をもってしても、家庭用でゴキブリの卵を駆除するの燻煙剤は作ることができていません。
だからこそ、「コンバット」と「ブラックキャップ」はゴキブリ駆除製品として一番重宝すべき製品なんです。
ゴキブリは子孫を残そうとする本能なのか、危険を察知すると、卵を切り離すという習性があります。
ですので、ゴキブリと遭遇した際は、退治しても逃がしたとしても、卵が落ちてないか目を光らせる必要があります。
もし卵を発見してしまったら、ビニール袋を5枚重ねくらいにした中に密封して、すぐにゴミに出してください。
ダンボールは部屋の中に置かない
今部屋の中にダンボールを置いている方は注意が必要です!
例えば通販などで頼んだ商品を包んでいたダンボールなどは、遠隔地であれば特に様々な場所を経由しているので、ゴキブリと遭遇している可能性は低くありません。
その際に卵を産み付けられていたとしてもなんら不思議ではないので、黒い物体がないか今一度よく確認した方がいいです。
そしてゴキブリは、湿度が保たれた暗くて狭い場所を好み、そこに卵を産む習性があります。
まさにダンボールはゴキブリの住処としてうってつけの場所になってしまうのです。
それを防ぐためにも、極力家の中にはダンボールを持ち込まないか、持ち込んだとしてもすぐにゴミに出したほうが懸命ではないでしょうか。
まとめ
ゴキブリが現れてどうしようか悩んでいる方にとって、この記事が少しでも役立ってくれたのなら幸いです。
最後に・・・
ホウ酸団子などの誘引成分のせいで、外にいるゴキブリを呼び込んでしまわないかと心配になっている方もいるかと思いますが、壁を隔てて呼び込むことはないので、安心して設置できます。
わたしもゴキブリがいなくなった翌年に念のため、ごきぶりホイホイとホウ酸団子とブラックキャップとを設置しましたが、一匹も引っ掛かってなかったので、身をもって大丈夫だと証明できています。
今回説明した方法を実践すれば、ゴキブリだらけの部屋もゴキブリゼロにすることは可能なので、ぜひ試してみてくださいね。
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