沖縄移住前に覚悟しておくこと【10選】とその対策

沖縄移住前に覚悟しておくこと【10選】とその対策

沖縄移住を考えている人へ。


沖縄移住について考えているけど、「移住に失敗したらどうしよう」とか、もし沖縄移住で嫌なことが起こるとしたらその対策を知りたい!と考えていませんか?



本記事ではそんな疑問にお答えします。

✔️本記事の内容

⚫︎「沖縄移住 闇」というキーワードが出てくる理由

⚫︎沖縄移住前に覚悟しておくこと【10選】とその対策

この記事を書いている僕は、沖縄出身で東京で13年暮らした後、再び沖縄に移住してきて今年で9年目になります。

僕は東京と沖縄の文化や価値観を知ってるという背景があり、

この記事を読むことで「沖縄目線と内地目線」の両方の立場から、沖縄ことを理解できると思います。

「沖縄移住 闇」というキーワードが出てくる理由

「沖縄移住 闇」というキーワードが出てくる理由

沖縄は綺麗な海と暖かい気候が人気で、本土から移住してくる人たちがたくさんいるんですが、数年以内に、沖縄が嫌になって地元に戻ってしまう人たちがたくさんいます。

この事実は、ネットで「沖縄移住 闇」というキーワードが出てくるくらい、水面下で大きな問題となっているのです。

もちろん、沖縄が好きだけど事情があって帰らざるをえなかった、という人たちもいたりしますが、それは少数派で、

実際に僕の知り合いや聞いた話でも、沖縄が嫌になって地元に戻ったという人の方が圧倒的に多いです。

その原因は移住する前とした後の、理想と現実があまりにも違っていたからなんです。

つまり、沖縄に来て「えっ?実際はこんなことが起こるの?聞いてないよー!!」っていうことに遭遇して心が折れたからなんです。

だから僕はこの記事を作ろうと考えました。

沖縄移住を考えている人に、沖縄で起こるマイナス面とその対策をあらかじめセットで伝えることができたら、心折れて出ていく人たちを、少しは減らすことができるのではないかと。

僕は生まれも育ちも沖縄ですが、長い間東京で暮らしていたこともあり、ないちゃー(内地の人)の気持ちがとてもよくわかります。

そして、沖縄の素晴らしさや、沖縄に対する苛立ちも同じ目線でわかると同時に、うちなんちゅ(沖縄の人)のジレンマもわかります。

だからこそ、「こっちが正しい」「あんたは間違っている」というぶつかり合いではなく、

「なるほど、そういう意見もあるんだね」と、お互いに認め合って共存することは可能だと思います。

そうなるためには、うちなんちゅが「沖縄に来たんなら沖縄のルールを守って当然」という強硬な姿勢ではなく、温かい目で移住者の方々を見守るというのが必須になってきます。

もちろん自己中で周りに迷惑をかける移住者の人に対しては、必ずしも当てはまるというわけではありませんが、それは別に沖縄じゃなくてもどこでもそうだと思います。

そして移住後に目にするであろう、さまざまな沖縄の不都合に遭遇したとしても、

「覚悟と対策」さえあれば快適に過ごせると思っているので、この記事を読んで一つのヒントにしてもらえれば嬉しいです。

沖縄移住前に覚悟しておくこと【10選】とその対策

沖縄移住前に覚悟しておくこと【10選】とその対策

それでは本題に入りたいと思いますが、沖縄に移住する前に覚悟しておくこと10選は次の通りです。

①生活費が移住前より高くなる

②渋滞がすごい

③賃金が安くて労働時間が長い

④肌が確実に荒れる

⑤カビが大量発生する

⑥台風がとにかくヤバい

⑦曇りや雨の日が多い

⑧人間関係がウエット

⑨気を抜くとすぐダサくなる

⑩数年経つと沖縄に飽きる

それでは順番に解説していきます。

①:生活費が移住前より高くなる

生活費が移住前より高くなる

沖縄は物価が安いというイメージがあるので、意外に思われる方も多いと思いますが、

実際に移住してきた人に聞いてみると、移住前よりも生活費が高くなったという話はあるあるだったりします。

スーパーの商品が高い

まず、スーパーに並んでいる商品の値段が高いです。

既製品はほとんどが内地で作られて空輸で運ばれてくるので、その分高くなるのは当然だとしても、野菜は想像以上に高いと感じました。

「もやし」なんて東京では40円くらいで買えたのが、沖縄では普通に80円とかします。

沖縄県産のものであれば、安いものもありますが、それでも全体的に高いって感じました。

その対策は、スーパーは水曜日と日曜日に野菜やその他の商品が安くなる場合が多いので、チラシを常にチェックすることです。

レタスを普通に買えば1玉300円〜400円くらいするのが、特売日だと100円くらいで買えるので、全然違います。

僕のオススメのスーパーは、「サンエー」「かねひで」「ユニオン」、あとはイオン系列の「BIG」とかも安いですね。

例えばネットで、「サンエー 今日のチラシ」と検索すればすぐに特売情報が乗ったチラシを見ることができるので、ぜひチェックしてもらいたいです。

あとは、JAの直売店はいつ行っても新鮮な野菜が安く買えるので、県民からの人気が高いですね。

近くにJAがあるのであれば利用した方がいいと思います。

車の維持費が高い

そして、生活費が上がってしまう大きな原因は車の維持費です。

沖縄は電車が通ってない車社会なので車は基本的には必須になりますが、駐車場代やガソリン代、保険料、車検、故障した時の修理費など、言い方は悪いですがかなりの金食い虫です。

事故や故障など何かトラブルがあった時には一気にお金が飛んでしまうので、「あーまた貯金が減ったよ・・・」なんて精神的ダメージもすごいです。

沖縄は交通マナーが良くない人が多くて、さらにアメリカ軍基地に住んでいる若い兵士さん達は運転が荒かったりするので、頻繁に事故が発生してるんですね。

毎朝出勤するたびに事故をみるときもあるので、運転時は常に気をつけておいた方がいいでしょう。

こっちが気をつけていれば、いくら向こうが無茶な運転をしてきたとしても、事故に遭う可能性はだいぶ低くなるので、その辺は自分次第でどうにかなるところだと思います。

そして何より恐ろしいのが、運転マナーが悪い人ではなくて、海風から運ばれてくる塩の存在です。

塩が車に付着するとあっという間に錆びてしまって、最悪、車の買い替えをしなくてはならなくなります。

僕の前の車も買って2年くらいでドアの部分が錆びてしまって、買い替えを余儀なくされたという苦い記憶があります。

特に台風の時は車が塩だらけになってしまうので、翌日にでもすぐに洗車したほうがいいです。

台風の時じゃなくても、月一回は洗車しておいた方が安全ですね。

あと海沿いに住んでいる人や海沿いで仕事をしている人は、できれば毎週、最低でも2週間に一回は洗車しておいた方が安全だと思います。

ということで、沖縄で車を持つというのはお金も手間もかかるので、結構面倒臭いんですよね。

なので・・・、「そんなの嫌だ、運転が嫌いだし」「車なんて持ちたくない」という方は、いっそのことモノレールの駅の近くに住むという手段もあります

沖縄は電車は通ってないんですけども、モノレールは通っているんですね。

那覇市周辺という縛りはあるんですけども、定期券を買えば交通費はそれだけで済むし、どこか遠出やドライブに行きたい時は、その時だけレンタカーを借りればいいですしね。

実際に車を持っていなくても普通に生活できている移住者の方もいるので、運転するのがストレスという方はそういう選択肢もありだと思います。

家賃が高い

あと、家賃なんですが、幻冬舎ゴールドオンラインさんが出している記事で【2022年7月】都道府県別「平均家賃」ランキングを参考にすると、沖縄は全国で15位で53344円でした。

家賃平均全国ランキング
幻冬舎ゴールドオンラインより引用

結構上位ですよね。

1位の東京が73160円なので、東京と比べてもちろん安いんですが、場所によっては大都市並みに高いところもあります

逆にえっ!?こんなに安いところあるの?なんて物件も多数ありますが、安いのは安いなりの理由があるので、注意が必要です。

「おっ、ここ安くて良い感じだから即決しちゃお!」て思ったとしても、実際に見てみると、「なんか思ってたのと全然ちゃう」なんてことになりがちなので、絶対に一回は現物を見に行った方がいいです。

僕の友達はそれで失敗して、1ヶ月後に別の場所に引っ越しする羽目になってしまいました。悪い見本ですね。

沖縄の人気エリアは、

✔️買い物に困らない
✔️海が近い
✔️空港までのアクセスが良い

の3つの条件を満たしている所に特に集中していて、地域名を挙げると・・・、北谷、宜野湾の海沿い、浦添、那覇、豊崎、といったエリアになります。

この辺りはなかなか空きが出ずに、尚且つ家賃も高いですが、本当に便利な場所なので、僕としてもおすすめです。

②:渋滞がすごい

渋滞がすごい

沖縄の渋滞は本当にひどいですが、特にひどいのが平日の朝夕の通勤通学と帰宅時間です。

沖縄には一部那覇市内周辺を除いて電車が通ってないので、移動手段が車しかありません。

そのため通勤通学する社会人や学生が、一斉に乗用車とバスに乗って道路にくり出してきて、普段は30分くらいでいける道も、渋滞すると2〜3倍もかかってしまうこともあるんですね。

対策としては、職場の近くに住むというのが1番です。

あとは、バイクで通勤するというのもありですが、雨に日は濡れるしダイレクトで日焼けしてしまう可能性もあるので、あまりおすすめはしません。

特に、那覇が職場の人は、離れた所に住んでしまうと、毎日の通勤がマジで地獄なので、本当にねその周辺に住まないとえらい目に遭います。

僕も以前、宜野湾市から那覇にある職場まで通っていたんですが、就業時間が9時だったのに、毎朝家を出るのは7時前でした。

普段は30分で行ける距離がです。

車って本を読むこともできないし動画も見れないので、ただひたすらラジオを聴きながら眠気と闘っていたので、かなりのストレスがかかってました。

渋滞の原因!?バスレーン制度

更に沖縄では「バスレーン」という制度があり、平日の通勤・帰宅時にただ普通に車道を走っているだけで、警察に違反切符を切られてしまうこともあるんです。

バスレーンは平日の「朝の7:30〜9:00」と夕方の「17:30〜19:00」の渋滞が酷い時間帯に、滞りなくバスが目的地まで運行できるように配慮された制度です。

バスレーン全体
沖縄県警察ホームページから引用

バスレーンにはバス専用レーンバス専用道路の2種類あります。

バス専用レーンは、

✔️バス専用レーンは、58号線などの複数車線がある道路では、左側の1車線のみがバス専用となり、そのほかは一般車両も通行可能

✔️バス専用レーンを走れるのは、バス、タクシー、二輪車のみ

歩道側の車線が緑色になっているところがバスレーンです。

バス専用レーン

バスレーンの時間帯の時は、この車線は走らないようにしましょう。

次にバス専用道路は、

✔️1車線しかない狭い道路に適用されていて、一般車両は完全に通行禁止

✔️バス専用道路を通れるのは、バス、タクシー、二輪車、許可車のみ

多くの方が知らないんですが、実は国際通りもバス専用道路に指定されていて、この時間帯に車で通ってしまうと警察に捕まってしまう恐れがあるので、注意しましょう。

③:賃金が安くて労働時間が長い

賃金が安くて労働時間が長い

沖縄の賃金は全国最低水準

厚生労働省のホームページによると、2022年の最低賃金は全国平均961円なのに対して、沖縄は853円と全国最下位になっております。

最低賃金全国ランキング
厚生労働省ホープページより引用

1位の東京が1072円なので、かなりの開きがありますよね。

さらに厚生労働省の2022年都道府県別賃金のデータでも、全国平均が307万4千円に対して、沖縄は250万8千円と全国ワースト5に入っていました。

賃金全国ランキング
厚生労働省ホープページより引用

家賃平均が全国で15位なのに対して、ひずみが生じてますよね。

ちなみに1位の東京は364万2千円で、沖縄とは約1.5倍ほどの開きがあるということになります。

僕も東京から沖縄に来た時は綺麗に年収が1.5倍まで下がりましたが、なかには2倍以上下がったという方もいたので、年収は確実に下がると思っていた方がいいと思います。

あと、職種なんですが、医療、介護、IT系以外はなかなか良い仕事がないというのが実情で、逆にいうとそれらの資格やスキルがあればすぐにでも良い仕事は見つかると思います。

労働環境はどうなっているのかというと、沖縄は仕事をのんびりしてそうなイメージがあるかと思いますが、実は人手が足りてない会社が多くて、意外と忙しくて残業することが多かったりします。

全国展開してるような大手企業であればその辺りはしっかりしてるんですが、地元の中小企業は結構なあなあな部分があるので、

都会での仕事に慣れている人にとってはストレスを受ける場面が多いかもしれません。

沖縄のオススメの職種

沖縄は労働環境が良くないということもあって、フリーランスで活動している人が多くて、僕の知り合いでも割りとうまくいっている人が多いです。

移住を機に独立を考えてみてもいいのかもしれません。

今は全国どこにいても仕事ができる時代なので、

例えば、パートで生活費を賄いながら独立する準備を進める、といったやり方もいいのかもしれませんね。

パートだと、コールセンターの募集が多くて、時給も1000円以上で残業もほとんどなくシフトも自由に入れられるということで、移住してきた人たちにとっては人気の職種となっています。

あと、体を動かすのが好きな人は、ホテルの清掃の仕事もインバウンドに備えて募集が多くなってきていて、時給も上がっているので今だとおすすめです。

④:肌が確実に荒れる

肌が確実に荒れる

僕が沖縄に移住するにあたって1番嫌なデメリットが、肌が荒れたことでした。

きっと肌を気にしている人にとっては、僕と同じ意見だと思います。

特にせっかく美容や化粧品にこだわって、肌をきれいに保ってきた女性にとっては、日に日に自分の肌が荒れていく様を鏡で見ることになるのは、マジで辛いですよね。

肌が荒れるというのは、沖縄から出ていこうという十分な要因になりうると思います。

沖縄の紫外線で起こる肌荒れ

では一体どういうトラブルが起こるのかというと、圧倒的に多いのはシミです。

あとはシワや毛穴の開きと肌の炎症、吹き出物ができるというのもあります。

なぜ肌が荒れてしまうのかというと、ズバリ1番の原因は紫外線です。

紫外線を浴び続けた肌はメラニンを過剰に作り出し、それが蓄積していってシミやそばかすの原因となってしまいます。

紫外線は緯度が低ければ低いほど、つまり赤道に近づくほどに強くなります。

沖縄は日本で1番緯度が低い所に位置しているので、当然紫外線が1番強い場所になります。

あと、小笠原諸島も同じくらい紫外線が強いですかね。

紫外線の強さは気象庁の少し古いデーターになってしまいますが、2017年度の那覇と札幌のUVインデックス(観測値)を比べてみたところ、夏場で2倍、冬場だとなんと4倍も那覇の方が値が大きかったというデータが出ています。

紫外線_沖縄札幌比較
気象庁のホームページから引用

すなわち沖縄の紫外線は夏どころか冬も油断できないということになります。

対策としては日焼け止めをしっかり塗る事と、外出時は日傘や帽子で紫外線を防ぐようにしておくことです。

あと、目の角膜に紫外線が当たって炎症を起こすと、その情報が脳に伝わって全身のメラニン産生細胞が刺激され、紫外線が当たっていない肌でもメラニンが作られて日焼けをしてしまいます。

なので・・・、外出する時はなるべくサングラスをかけて目を保護するようにしましょう。

沖縄の水道水が肌に悪い理由

そして、沖縄にはもう一つ、紫外線以外にも肌荒れを引き起こす大きな原因になってしまうものが存在します。

それは、水道水です。

なぜ沖縄の水道水が肌に良くないのかというと、硬度が高いからなんです。

皆さんも軟水硬水という言葉はよく聞くかと思いますが、沖縄の水は内地に比べて硬水の地域が多いんですね。

硬度が高いというのは、簡単にいうとカルシウムとマグネシウムが多く含まれる水、つまりミネラルが多い水ということになります。

ミネラルというのは体に良いので、体内に入るぶんには問題ないですが、肌や髪にとってはあまり良くないんですね。

沖縄のお風呂場や流し台はすぐに白くなってしまうんですが、これは水道水に含まれる石灰(ミネラル)が付着して溜まってるからなんです。

石灰

よーく考えてほしいんですけども、その白いやつがお風呂に入ってシャワーを浴びることで、髪や肌に付着して残り続けてしまうとどうなるでしょうか?

まず、髪はきしんでくし通しが悪くなってしまうし、肌は炎症を起こしてしまう危険性があります。

更に、劣化した水道管から出たサビや、浄水するために使われている塩素が、肌荒れをさらに引き起こしてしまうという展開も大いにありえます。

沖縄の肌荒れ対策はこちらの記事に詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。


⑤:カビが大量発生する

⑤カビが大量発生する

沖縄の気候区分は亜熱帯なので一年中暖かくて過ごしやすいんですが、いかんせん湿度も高くてジメジメした日が多いです。

沖縄気象台によると、月平均相対湿度は冬場でも70%弱、梅雨の時期にはなんと80%以上にも達するとのことです。

那覇相対湿度
気象庁ホームページより引用

当然ながらこんだけ湿度があると、家中のありとあらゆるものがカビカビになってしまうんですね。

例えば・・・ベルト・鞄・財布・キーケース・洋服類・ソファー・本棚・テレビ台などなど・・・、特に革製品は壊滅的です。値段の高いブランド物だろうが容赦なく白くカビてしまうのです。

もうこんだけジメジメカビカビしていると、心までカビてしまうんじゃないか?っていうくらいカビがすごいです。

簡単にできるカビ対策

対策としては、各部屋に除湿機を設置するっていうのもいいんですが、それだとお金もかかってしまうし、水を捨てる手間が面倒だったりするので、

1番いいのはエアコンを一日中かけっぱなしにするというのが手っ取り早くておすすめです。

冷房か除湿設定で26°〜28°にしておくだけで、かなり湿度を下げてくれるので、特にカビが発生しやすい4月〜8月の間だけでも、その設定温度でエアコンをつけっぱなしにしておくことをおすすめします。

ただし、それでもカビを完全に抑えられるわけではないので、家中の物を小まめに拭き取ったりと、清潔な状態に保っておく必要があります。

僕は東京から持ってきた革製品のほとんどがカビで捨てるはめになってしまったので、皆さんも僕と同じ目に会う前に、しっかりとカビ対策は立てておいた方がいいと思います。

⑥:台風がとにかくヤバい

台風がとにかくヤバい

沖縄の台風は勢力が1番強い

沖縄の台風がヤバイ理由は、なんといっても勢力が1番強いピーク時に当たるからなんです。

台風は熱帯の暖かい海で生まれると、そこから、暖かい海面からの水蒸気をエネルギー源としながら発達しつつ北上していきます。

その向かった先、エネルギーがマックスになる場所が沖縄などの亜熱帯の地域なんです。

沖縄を抜けた台風は、その後さらに北上していくんですけど、海面の温度が下がっているところを進むので、エネルギーが供給できずに衰退しながら北上していきます。

つまり本土に直撃する頃には最盛期のパワーではいんですね。

ドラゴンボールで例えると、完全体のセルが沖縄の台風で、17号を吸収する前の台風が本土の台風ということでしょうか。

いきなり現れる台風

しかも最近は温暖化の影響で、台風が発生する場所がかなり近くなっています。

いきなり発生したかと思えばすぐに成長して、数日後には沖縄に接近するというパターンが増えてきています。

ここでまた例え話になるんですけども、影の薄い人が隣にいるのに気付かずに、ふとした瞬間に気づいて「お前いつからいたん!?」と、ビックリするような、あの感じに似ていますね。

しかもそいつがいきなり殴りかかってくる感じです。もう恐ろしいですよね。

特に、2022年の9月は毎週末のように台風がいきなり現れては沖縄に接近してきたので、スケジュールが全然立てられなくて頭を抱えましたね。リスケしまくりでした。

スピードが遅い台風は厄介

そしてもう一つ、沖縄の台風がやばいところはスピードが遅いということです。

たまにね、道で原付に乗ったおっちゃんが時速10キロくらいで、後ろに渋滞を作りながら走っている光景って見たりするじゃないですか?

まじであれくらいのスピードで移動するんで、最悪2日間まるまる外に出れなかった、というパターンもザラにあるんです。

そして抜けたかと思ったら、また向きを変えて長引かせることもあるんですね。

台風って向きを変える時にスピードが遅くなるので、「もうね、あんた嫌がらせの達人ですか?」ってくらいしつこいです。

6月〜10月が台風シーズンなので、その間は気を抜けませんね。


⑦:曇りや雨の日が多い

沖縄は6月〜10月の台風シーズンは晴れた日が多いですが、11月〜5月までは曇りや雨の日が多くなっています。

やっと台風が落ち着いたと思ったら、今度は冬場になると天気の悪さに頭を悩まされてしまうんですね。

しかも沖縄はシーズンを通して頻繁に天気が変化するので、なんの前触れもなくいきなりスコールが降ってきたりします。

僕は天気が悪い日は偏頭痛が起きてしまう体質なので、沖縄の安定しない天気はけっこう辛かったりします。

ということで、沖縄の天気予報はあてにならないので、たとえ晴れの日だったとしても、カバンや車の中に折りたたみ傘を入れておいた方がいいと思います。

⑧:人間関係がウエット

沖縄の人はわりとすぐに下の名前で呼びあったり、出会ってすぐに飲みに行ったりと、人と人との距離が近くて、サバサバしていない人が多いです。

一見クールそうに見る人でも実はシャイだっただけで、仲良くなったりお酒の席でなどで一緒になると、とても人懐っこくてよく話してくれる、という場合がほとんどです。

これは人と積極的に接したいという人にとっては良いかもしれないんですけども、逆にあまり人と接したくなくてあまり距離を詰められると窮屈に感じるという人にとってはデメリットにもなります。

沖縄の会社に入ると、同僚や先輩から毎週のように飲みや遊びの誘いを受けることもあったりするので、そういう人にとっては「うっ」と思うことも多くなります。

あまり断ってばかりだと「あの人は付き合い悪いね」なんて避けられてしまう恐れがあるので、せめて月一くらいは誘いに乗るようにした方がいいと思います。

僕もあまり飲みの席が得意な方ではないので、飲み会は月一くらいの出席率でした。

それでも顔を出すだけでだいぶ人間関係は良くなったように思えます。

行くまでは「行きたくないなー」と思ってても、飲み会が始まるとなんだかんだ楽しくなります。

普段聞けない皆のプライベート話が聞けるので、距離はグッと近くなりますしね。 

なので飲み会が好きな人はどんどん出席して、そうでない場合も月一くらいは顔を出して親睦を深める、といったような感じで良いと思います。

⑨:気を抜くとすぐダサくなる

「気を抜くとすぐダサくなる」・・・これは言い換えると、物へのこだわりがなくなるとも言えますね。

沖縄は年中暖かくて、ほとんどの季節をジーパンとTシャツだけで過ごせるので、冬物のジャケットなど、物を買う機会が減るんですね。

そして東京などの大都市のように、きめっきめのオシャレをして出掛けている人も多くないので、「自分も適当でいっかー」と、あまり自分の見た目にこだわりがなくなってくるんですね。

特に男性がそのパターンになりがちで、髭をはやしっぱなしにしてしまったり、髪型に気を遣わなくなってきたりします。

僕も東京にいる時は、常に見た目には気を遣っていましたが、沖縄に来るとすっかり気が抜けてあっという間にダサくなってしまいました。

この前、久々に東京の友人に会ったら、「なんかダサくなったね」てなことをダイレクトで言われたりもして、ショックを受けた覚えがありますね。

また、沖縄の食は脂っこいものが多いので、気をつけないと体重がどんどん増えていってしまいます。

移住後に体重が増えたっていうのは、あるある話なので

太ってダサくなる・・・

そうなると、パートナーがいる場合は魅力がなくなったと思われてしまう可能性もあるので、体重管理と見た目の清潔感を保つというのだけは、意識して気をつけておいた方がいいと思います。

⑩:数年経つと沖縄に飽きる

数年経つと沖縄に飽きる

最初のうちは、リゾート感覚で沖縄の綺麗な海と暖かい気候を新鮮な気分で楽しめますが、実際に生活を始めてみると、それが日常になってしまいます。

沖縄の会社で働いて、スーパーで買い物をして、ご飯を作って洗濯物を干す・・・。

あんなに憧れていたキラキラしたリゾート地が、ただの見慣れた日常になってしまうんです。

人間は環境に適応して慣れていく生き物なので、これは避けようがありません。

そうなると、今まで気にならなかった事や、なんとなく嫌だなーと思ってたことが一気に溢れ出てきて、急激に沖縄への熱は冷めていってしまいます。

恋愛でもそうだと思うんですけど、

「イケメンでおしゃれで性格も良くて、めっちゃ好き!」と思って付き合っても、数年経つと倦怠期が訪れて相手の嫌なところが見えてきますよね。

でも、相手の嫌なところっていきなり現れたんじゃなくて、最初からその要素ってあったんですよね。

ただ、恋愛の熱に浮かれて、見ようとしなかったというか、今までは気にならなかっただけなんですよ。

相手のことをよく知らないからこそ新鮮味があって、相手のことを知れば知るほど新鮮味は薄れていきます。

そうなった時に、相手のことを好きでい続けるための「何か」があるかどうかで、この先もうまく付き合っていけるかが決まると思います。

沖縄での日々が日常になってしまった時、渋滞がひどくて、紫外線が強くて、シミができて、カビがひどくて、台風が来て、遊ぶところが限られてるという、現実と本当の意味で向き合う時がいずれ来ます

その時が来るまでに、その「何か」を見つけることが、沖縄を好きでい続けることができる1番の対策だと僕は思います。

それは「友達」なのか、それもと「パートナー」なのか、「仕事」なのか、「お気に入りの浜辺」かも知れません。

もちろん沖縄に住み続けることだけが成功という訳でもないですが、新たな目標ができて沖縄から出ていく時は、少なくとも沖縄を嫌いにならずに別の場所へ旅立ってもらいたいと強く願っています。

まとめ:沖縄移住は手段の1つであって目的ではない

まとめ:沖縄移住は手段の1つであって目的ではない

今回の記事の内容をまとめると以下の通りです。

⚫︎「沖縄移住 闇」というキーワードが出てくる理由
①沖縄が嫌になって地元に戻った人が多い
②移住する前とした後の理想と現実があまりにも違う

⚫︎沖縄移住前に覚悟しておくこと【10選】とその対策
①生活費が移住前より高くなる
対策:スーパーの特売日をチラシでチェック、車を持たずモノレールで移動

②渋滞がすごい
対策:職場の近くに住む、バスレーンに気を付ける

③賃金が安くて労働時間が長い
対策:全国展開している企業に入社、フリーランスになる

④肌が確実に荒れる
対策:沖縄の水は肌荒れする??肌が荒れない対策教えます!を参照

⑤カビが大量発生する
対策:4月〜8月の間はエアコンを付けっぱなしにする(冷房or除湿で26°〜28°)

⑥台風がとにかくヤバい
対策:沖縄の台風で会社が休みになる基準【通勤になった時の注意点も紹介】を参照

⑦曇りや雨の日が多い
対策:常に傘を持ち歩く

⑧人間関係がウエット
対策:程よい距離を保ちながら、飲み会は月1くらいは参加する

⑨気を抜くとすぐダサくなる
対策:体重管理と見た目の清潔感を保つ

⑩数年経つと沖縄に飽きる
対策:沖縄が飽きる前に、大切な「何か」を見つける

沖縄移住は人生のゴールではないです

あくまでも幸せになるための手段の1つでしかないので、沖縄移住してみて「何か違う」と思ったら、別の道を探せばいいだけです。

あまり考えすぎずに気軽に人生を楽しむつもりで、沖縄移住してみてはいかがでしょうか?

それでは、今回の記事は以上になります。